帝釈堂・法華経説話彫刻
当山16世日済上人の発願によって当代の名匠、加藤寅之助師が大正11年に最初の1枚を彫り上げ、翌年にあった大震災にもかかわらず名人たちの入念な精進の末に、彫りあげて昭和9年に完成きれた、この大彫刻群は、不屈の信仰と芸術の結晶である。
縦巾1.27m、横巾2.27mの作品の下絵にあたる彫刻原型は大客殿に飾られている。
喜見域、帝釈堂の外壁をめぐる10枚の胴羽目彫刻は法華経の説話に取材した入魂、細微な作品で、欅材の木彫は近世法華経美術の頂点をきわめている。